MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~SPRING 2022~ 感想

MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~SPRING 2022~、配信観ました。

 

 

 

ガチガチの演劇を観た!!という満足感。実力派の役者が揃い踏みで、良質な演劇でした。エーステ、友達に布教されたタイミングで日テレプラスで放送があるという運命的な流れがあったので、シリーズは全部観ていて。どの組も好きだけど、春組の家族の絆が見えるところにきゅんと来る。そして推しの染谷さんが参戦、ということで楽しみにしてました。

 

卯木千景 

気さくに見えて、飄々と立ち振る舞い、真意がわからない役が、染谷さん本人のパーソナリティとも合っていて、ハマり役だと思いました。
圧倒的演技力。空間を支配する力に惚れ惚れ。エーステは劇中歌がいいなあと思うけど、染谷さんは芝居で勝負する、という演出家の熱意が伝わってきた。
組織にいた頃のエイプリル、復讐に燃える卯木千景、春組の家族の一員になった卯木千景、3時間の間に感情がジェットコースターのように変わるのに、その全てを繊細に感じ取れた。密と対峙するシーンや、一幕最後の不敵な笑みは背筋が凍るくらいに怖い。だけど、だんだん絆されていって、「頭よりも先に体が春組を家族と認めちゃったのかなあ」と素直な気持ちを吐露する時は、かわいくて。推し、というのもあるけど、ひたすら目で追ってしまう。

 

植田くんとの対峙シーンは、実力者同士の本気のぶつかりあいで痺れた。贅沢。下手に歌わず、セリフで殴り合う潔さに拍手。

 

エメラルドのペテン師、とっても良かった!胡散臭さ、チャーミングさ、妖しさ、身軽さ。染谷さんの良さ全部盛りで大満足でした。ダンスどちらかいうと苦手だと見受けられるのですが、頑張って踊っててかわいかった…! 

 

今作はシリアスなシーンが多かったけど、今後は自由に動けると思うと、アドリブに期待!シトロンと一緒に場をめちゃめちゃにしてほしい~!

 

碓氷真澄 

高橋真澄、とっっっても良かった!牧島真澄という高すぎるハードル。プレッシャーもあっただろうけれど、ピュアで愛らしい真澄に仕上がっていた。牧島真澄よりも末っ子感が強くて、今回のストーリーに合ってる。高音が綺麗に出る素敵な歌声。ダンスもクセがなくて軽やか。劇中劇、南の魔法使いのソロ、セリフも歌も伸びやかで美しくて何度も見た。一幕ラスト「俺の初恋が終わってしまうかもって怖かった。でも何度でも監督に恋をする」と告白するシーン、キュンとして大好き。初見のここで掴まれた。

 

佐久間咲也

春組の精神的支柱。今作は咲也の懐の深さに助けられていた。母なのか?マリアなのか?春組の、というか劇団の誰よりも大人。エーステの真ん中が似合う。

 

皆木綴

ソロ曲それでいいのか…!? 急にはじまるスリラーにめちゃめちゃ笑わせてもらいました。前川くん、実はすごく実力派。ダンスする時の表情が誰よりも豊かで、ついつい目で追ってしまう。

 

茅ヶ崎

今回はサポート役。だけど劇中劇の存在感、華に圧倒される。カーテンコールになると急にゆるふわでかわいい。

 

シトロン

頭の回転が早くて、舞台上のバランスを取れる人が、飛び道具のような役やったら面白いに決まってるでしょ…!!! 舞台の空気を緩めることができる貴重な存在。早く千景とアドリブ合戦して、綴を困らせて欲しい。

 

 

冬組

春組とはまた違うけど、でも冬組も家族なんだなあとほっこり。穏やかな優しさに包まれていていいチーム。真澄の奪還、大人の冬組の力がなきゃできないよなあ。

樽枝にはめちゃめちゃ笑わせていただきました… アドリブ?であそこまで成立させられるのがすごい。ベテランたちのお遊び。

 

 

エーステ、配信で1週間も見れるオタクに優しいシステムだったので、1週間ずっと楽しませてもらいました。今後もゆるっと追いかけたい。染谷千景と藤田左京が並ぶ公演があったら… それはガチになろうかな…笑