僕らは希望探す旅人さ / ABC座ジャニーズ伝説 at Imperial Theater 2022

ABC座ジャニーズ伝説 at Imperial Theater 2022、観劇しました。

 

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年末の有楽町〜日比谷はイルミネーションが輝いていて、劇場に行く道すがらも楽しいって気づかせてくれた12月帝劇でのえび座。

全体の感想

去年が過去最高傑作だと思っていたのに、その上を超えてきた。どこまで最高を更新し続けるんだ、えび座は。去年よりもミュージカル感が増してて見応え抜群。ウエストサイド物語がかなり長尺になっていて、新鮮でした。ジュニアもA.B.C-Zも踊りと歌を堪能できて、良い改変。一人一人の見せ場もあり、群舞もあり、ジャニーズらしい演出だと感じました。


一幕で好きなナンバーは君の瞳に恋してる。アメリカ生活の期待と嬉しさが伝わる。昔えびきす主演の少年たちでブロードウェイメドレーをやっていたなあ、なんて記憶が蘇った。アメリカでの幸福感と、日本に帰ってきてからの悲壮感の対比が好き。

ジャニーさんの人柄がよりリアルになっていたのも良かった。「人の子を預かって、当時では考えられないアメリカ留学までさせて、そこまでさせたんだからジャニーズを成功させなくちちゃ」という優しさと葛藤が見えて、新しい解釈を得た気分。A.B.C-Zやアツヒロさんからみたジャニーさんは、慈愛に満ち溢れた人だったんだろうな。いろんな噂もあるし、これまでジャニーさんを恨んだこともあるけれど笑、人間らしいところもあったんだなあとしみじみ。大好きだった子たちが、自分をこんなに吠えてくれる作品を帝国劇場でやってくれるなんてさぞ嬉しかろう、ジャニーさん。

 

郁人くんが千秋楽で「ファンのみなさんを安心させたかった」と話した。最近いろいろあって、ファンも思い悩んでいることが伝わっているんだと思ったし、そうして口にしてくれるところを信頼している。確かに不安になることもあるし、ジャニーズの文化が失われつつあることを残念に思うこともある。だけど、A.B.C-Zはジャニーズらしさを継承していく心意気があるんだと実感した。それが嬉しかったなあ。

ジャニーズ伝説を観劇するたびに、「ちゃんとしたエンターテイメントって何?」と考えてしまう。ちゃんとダンスや歌を見て欲しいのに、それ以外でキャーキャー言ってないか、タレントの意を無視して応援という名のエゴを押し付けてはいないか、そんなことがもやもや頭を巡る。正直何が正解かわからないし、ファンは一消費者として出されたものを応援するしかないのだけど。でも今のところA.B.C-Zのやること、郁人くんのやることに違和感を感じることもないし、ファンの応援が重荷になっているような様子もない、と思う。だからこのまま応援し続けたい、なんて真面目に考えるのでした。A.B.C-Zの出してきた答えに、これからも全力で応えていきたい。

 

そしてゴタゴタがあった今年だからこそ、ジャニーズ伝説という作品の懐の深さが好きになる。辞めた人も、今頑張っている人も、これから芽が出る人も、みんなが歴史の一部だと肯定してくれるような気がする。セットの歴代のCDジャケットだって、解散したグループも辞めた人もいるのに、そんなの気にせず帝劇に堂々と飾ってるのがいいなあって改めて思いました。

 

ジャニーズメドレー

今年も最高ジャニーズメドレー!
リアデラ、映像では何回も見てるけど生で見るのは初めて感動した。ジャニーズらしい群舞とギラギラ感。そしてジャニ伝帝劇で観る夢ハリに涙。17年のえび座、5人で夢ハリを披露した日を思うと感慨深い。ジャニ伝育ちの後輩が、こうして名前を刻んでいく未来楽しいな。
5人のソロもそれぞれに合っててよかった。恋のABOの郁人くんは声がバカデカくて最高だし、とっつーのロマンチックタイムは世界観が素敵だし、塚ちゃんのサンダーバードはあまりに陽の輝きすぎて笑顔になってしまうし、はしちゃんのAmazing Loveは多幸感に溢れててかわいいし、五関くんのBANGER NIGHTは殺傷能力が高すぎた。
Zokkon命大好きなので5人バージョンでしかも長めにやってくれたのが嬉しかったし、キスマイのFIRE BEATの選曲が意外で高まった!
かっこいい曲と背中を押してくれる曲のバランスが絶妙で、ひたすら楽しい良い選曲でした!

 

光GENJIメドレー

アツヒロさんジュニアに混ざっても違和感ないほど動けててすごい。微笑みをあずけてが、日々疲れたOLの心にぶっ刺さりました。泣いたっていいんだよ、って包み込んでくれるあったかさがありがたい。
今回は劇中に光GENJI伝説が随所に挟まるのも楽しかったな。世代じゃないので光GENHIがどれだけすごかったのかはわからないんだけど、社会現象を巻き起こしたことが伝わってきた。

 

Let's sing a song


レッシン、久しぶりに聞いたけど帝劇に映える最高のミュージカルナンバーでグッときた!巨大装置とも合って、サーカスを見てる気分。「僕らは希望探す旅人さ」ってA.B.C-Zを体現した歌詞だなあと思いました。A.B.C-Zは前向きに希望を追い求める。それにいつまでも着いていきたい。

 

 

 

最後に


観劇納めにふさわしい多幸感のある作品でした。期待を裏切らない良作。新作を見たい気持ちもあるけれど、毎年この多幸感が約束されてるのも捨てがたいなあ、と贅沢なことを考えたのでした。A.B.C-Zがジャニーズ伝説を上演し続ける限り、何度でも通いたい。