良いヤツかどうか よく見てくれよな? / バッドガイズ感想

バッドガイズ、見ました。

 

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子供向けかと思いきや、大人も楽しめる良作。テンポが良くて歌も良くてずっと楽しい!夢中になって見ているとあっという間に終わってしまう爽快感。
見た目の固定概念というテーマにグサッと来た。オオカミが悪者ってことに全く違和感を覚えないまま見てたなあと、固定概念に囚われている自分を戒めた。「良いヤツかどうか よく見てくれよな?」が全てなのかなと。
ニュースキャスターもセリフ、なかなか風刺がきいてて好きでした。「わかりやすい結末を迎えました」ってセリフが印象深い。結局みんなが望むわかりやすいストーリーをメディアは欲しい。仕事でメディアと関わることも多いので、なんだかいろいろと考えてしまった。
なんて深いこと考えつつ、でも笑えて楽しかった。

 

ラニア / 河合郁人くん

まんま郁人くん!が第一印象でした。ファンにとっては耳馴染みがあって、そのままな印象だけど、一般の人は「A.B.C-Zの河合くんとわからなかった!」という声が多くて意外。でも言われてみればバラエティで見る郁人くんより、コンサートのMCのリラックスしている感じに近いからかな。尾上さんや安田さんの渋くてかっこいい声の中に、コメディちっくな郁人くんの声が響くと、シーンがパッと明るくなる。たまに出るイケボもおいしい。

そしてなんと言っても歌唱シーン!最高!圧巻!郁人くんの歌の良さは腹から出てる声量とブレないピッチだと思ってるんだけど、その二つがこれでもかと発揮されていた。曲もかっこよくて思わずリズムをとってしまう。隣にいた小学生の男の子もこのシーンは身を乗り出してリズムをとっていて、なんだか感動してしまった。最後のハイトーンはA.B.C-Zではなかなかないような高さ。難しそうだけどとってもかっこよかった!日本語版サントラ希望です。

ラニア、ほんと愛おしいよねえ。おっちょこちょいというか、何度かやらかしてしまうだけど、憎めないかわいさ。あと老若男女、おならとお尻は共通の笑いだと実感しました。おならのシーンも、お尻のシーンもめちゃめちゃ笑いました。「あいつ、尻しらねえの?」のセリフのトーンが漫才のそれ。

郁人くんの良いところ全部のせで大満足。エンドロールのFUMITO KAWAI(A.B.C-Z)が誇らしかった。

 

バディの絆

ウルフとスネーク良すぎ〜!この2人の悪友感、嫌いな人いないでしょってくらい高まる。クソデカ感情をお互いに抱えてるのに、大事なところで言えない素直じゃないところがたまらない。二段ベッドで本心を探り合うシーンが大好き。お互いに本心をわかってるのに、言えなくてもやっとしてるところが不器用でかわいい。クールに見えるスネークが人一倍熱いやつなのがね…いいですよね… バッドガイズフォーエバー…

 

強い女たち

ダイアン市長、改めクリムゾン・パウかっこよすぎ… 強くて軽やかで賢くて、一番好きなキャラクター。真面目そうな市長なのに、眉尻にキラッとひかる2つのピアスが治安悪めで最高でした。キツネだから言えるセリフが刺さる。ウルフと恋愛に発展しなさそうなところも好きでした。人生レベルが高い。タランチュラとの女子旅も最高でした。タランチュラも姉御感あってかわいいよねえ。強い女たちが楽しそうにしてるのは元気が出る。子供たちが強い女たちを見て、女性は守られるだけじゃないことを知ってくれるといいなあ、なんて親目線で思ってしまった。

 

刑務所から出たバッドガイズたちはこれからどうするんだろう。正義のために盗みをするような、そんな悪くて良いやつらになるかな、なんて勝手に思いました。またバッドガイズたちに会いたいな!

10周年、ここがスタートライン / A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ

A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ の感想という名のポエムです。

 

 

 

まずはデビュー10周年おめでとうございました。記念のツアーに立ち会えてとても幸せ。デビュー前から好きだったけど、コンサートに初めて行ったのは5周年の55ツアーの時。あれから5年も経ったのか…あれからほぼ毎年(2020年以外)A.B.C-Zのコンサートに行って幸せもらってるんだなあ、なんだか感慨深い気持ちになりました。

 

そんな記念すべき&思い入れが深いツアーは台風に泣かされました!!入る予定の公演が名古屋と横浜でことごとく影響を受けました… 名古屋は夜公演中止、横浜1日目は住んでいるところに台風が直撃して行ける状況ではなく… なんでこんなときと落ち込んでしまったんだけど、公演に行ってしまえば、そんなことどうでも良くなるくらいA.B.C-Zは最高でした。

 

 

 

10周年だし、いろいろあったし、号泣するわ!と思ってたのに、全く泣かなかった。むしろずっと笑ってた。これまでの軌跡をたどって、ここまできたのかと勝手にしんみりしていたけど、A.B.C-Zの5人にそんな色は全然なかった。だってはしちゃんオーラスの挨拶、「ドーナッツここ持ってきて!」なんていうと思う!? そういう底抜けに明るくて、奇想天外なところが好きなんだ。

 

A.B.C-Zにとって10周年なんてスタートラインで、この先の未来をファンと一緒に考えてくれてるんだと嬉しかった。塚ちゃんが挨拶で「10年後健康かどうか聞くから!」と言ってくれて。5年後じゃないんだ、というツッコミもありつつ… 10年後元気だよ!って、返事したいな。それまで心身ともに健康でいたい。いや、いるぞ。

 

そしてはしちゃんが「楽しい人生を歩ませてくれてありがとう」と伝えてくれたのが印象的。私たちの応援が彼らの力になっていて嬉しい。私はコンサートで聞くサポーターズが大好きで。お互いに力を出し合って、分け合って、次の日からまた頑張ろうって力が湧いてくるあの瞬間がとても幸せ。これまでも、これからもずっと、A.B.C-Zとファンがお互いのサポーターズでいたいなあ。いるんだろうなあ。

 

そして「他のグループに負けたくない」の言葉、久しぶりに聞いたなあと。5周年コンサートの時、郁人くんが「A.B.C-Zを応援していると悔しい思いをすることもある」と言った。たしかにそういう時もあったけど、10周年の今はそんな思いはもうない。いわゆる「売れてる」じゃないかもしれないけど、応援していてすごく楽しいんだよなあ、と。でも彼らが負けたくないって思うんだったら、願いが達成できるようにもっともっと応援するしかない。正直会場の規模なんてどうでもいいんじゃない?とも思うけど、「3年後にドームをやる」って郁人くんが言うならば、その夢を叶えるお手伝いをしたい。

 

 

この10年間、本当に楽しかった。だからこの先の5年、10年も楽しいはず。これからもA.B.C-Zを応援するぞ!って決意を新たにできた幸せな時間でした。

A.B.C-Z、いつもありがとう。ここがスタートライン。

 

 

 

 

 

 

Only1,NOT No1 感想

7月17日、ふぉゆ棒のOnly1,NOT No1観劇しました。

 

 

 

ふぉ〜ゆ〜の4人を観劇するのはとても久しぶり。本当は去年SHOW BOYを観劇するはずが、大雨で東京に行くことができず泣く泣く諦めた過去があり… しかも最近はふぉゆごとを全然追えておらず、ふぉゆ担と名乗っていいのかすら微妙なライン。今回も7月の予定が読めなかったこともあり、チケットをとるのを見送っていたのだけど、初日の評判があまりに良いのが気になり、急いでチケットを手配したのでした。この判断をした私、ほんとに偉い!

 

ノンバーバルでやるらしい、というふわっとした前情報のみで観劇しました。とはいえ、セリフが無いってどういうこと?理解できるのかな?とちょっとした不安もあったのだけれど、そんな心配は無用でした。セリフが無くても伝わる。それは曲との親和性だったり、表情だったりいろいろな要因があるけれど、一番はダンス。体の動かし方ひとつで、言いたいことって伝わるんだなあと感動しました。ふぉゆ棒という、スペシャリストたちの技術の高さをこれでもかと堪能させてもらいました。

 

ふぉ〜ゆ〜

全然追えてない、とか言いながら実際に4人を見ると「ああ〜良」って気持ちで溢れる。4人からにじみ出るあったかいけどギラギラした雰囲気がやっぱり好き。なにか問題があっても、4人の愚直な努力と、周りからの人望と応援で解決に向かうストーリーがふぉ〜ゆ〜らしいなあと思いました。本人たちのこれまでの生き方とリンクしている。当て書きなのかな?

自担の辰巳くんは相変わらず無自覚に女の子の心を掴んでいて、変わらない役どころが面白かった。ダンスもいつもより力んでいるように感じられて、役作りでダンスまで変えられるんだと感心した。

福ちゃんもハマり役。福ちゃんに「タッハー!」っていうコメディ表情させたら右に出る者はいないと思う。闇堕ちしてる時の戸惑った表情なのに、しなやかに躍るギャップが好きでした。まさかの子持ちだったので、奥様との関係性が気になるところ。

越松がストーリーの中心になるのって、いままであんまりなかったように思う。正反対だけどほっとけない2人の関係性が微笑ましかった。ああいうバド部いたもん。

 

 

梅棒

楢木さんに目がいってしまう…!(とっても良い意味で)動きがうざキモくて大好き。性格に難ありのナルシストホストなんて好きじゃないのに… 黒船来航の曲は間違いなく楢木担でした。(楢木さん、厨房男子でのダンボール職人の印象があまりにも強くて、刀ステやエーステで真面目に振り付けをしている姿が信じられない。)

今人さんの存在感も圧倒的。急遽代打で入ったとは思えないくらいの完成度。重みのあるダンスが他と違ってかっこよかった。関西弁でオラオラしてるああいうホストがいたら、リア恋しちゃうなあ、危ないなあ…

 

 

ふぉゆ棒、親和性が高くてずっと楽しかった。毎年やってほしい… できるならディナーショーがいいな。お酒飲みながらうぇーい!!って見ていたい。

 

 

 

 

 

 

 

MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~SUMMER 2022~ 感想

MANKAI STAGE A3! ACT2 〜SUMMER2022〜、配信で見ました。すっかりエーステファンになりました。

 

 


春組と演出が全然違ってびっくり。印象的だったのはセットの転換の仕方。春組は自動で回るけど、夏組は自力で回している。そこに組ごとの特色が出ていた。夏組は若さとガッツがあるからガンガン自力で回すよね!って解釈一致。

 

舞台裏の表現も好きでした。最初のWater me!を後ろから見せたり、舞台袖の出来事を映像で見せたり、臨場感があった。舞台の物語を演劇で見せることの可能性の広がりを感じる。エーステの演出は、想像させるのが上手いなあ〜と思っていたけど、逆に見せるところも上手。

 

夏組のはつらつとした元気良さが心に沁みました。真っ直ぐで楽しくてストレス発散!!
そしてガールズパラダイスが頭から離れない…! マジで体調悪い時に意味わかんない女装エチュード見せられる九門くんの気持ち考えて欲しい。女装も10年前に流行った森ガールみたいな服装が多くて、幸ちゃんそれでいいの!?と思ったり思わなかったり。ガールズパラダイス終わりの真面目シーンに情緒かき乱された。でもかわいい。

 

夏組は今まで箱推し、というか刺さるキャラクターがいなかったんだけど、今回見て天馬くんに恋しちゃった… 陳内将さんが演じる天馬くんは、陳内さんが持つ面倒見の良さとプロの貫禄が滲み出てて頼れるリーダーの一面と、周りにイジられるポンコツ感のバランスが絶妙でとってもチャーミング。そしてエンディングの曲中、体をかがめて観客と目線を合わせて微笑む姿に恋でした。
そして最後、皇天馬+陣内将としての気持ちが混ざったような挨拶にグッときた。「千秋楽を迎えられるって、簡単なことじゃないな」って言葉が刺さる。からの頭ぽんぽんに完全に皇天馬の女になりました… エーステ、推しがどんどん増えるから怖い。

 

九門くん!私はゲームをほとんどしていないので、原作に忠実かどうかはわからないんだけど、九門くんとっても魅力的!ハツラツさとピュアさは、どうやっても応援したくなる。そして声色の使い方が上手。ガールズパラダイスの「なにこれ!?」は観客の気持ちを代弁してくれてた。ほんとだよね。

 

エーステはなんの不安もなく、ただただ楽しめるのがいいなあと思う。絶対にハッピーが約束されてるのがこのご時世で荒んだ心にちょうど良い。毎日のように仲良しショットがTLにあらわれるのも嬉しい。カンパニーの仲が良くて、みんなが公演を楽しんでるのが伝わる。応援しがいがある。

 

コロナの影響もあって途中止まってしまったりもしたけど、千秋楽を迎えられてよかった。次は秋単。莇と左京さん楽しみだ〜!

 

 

 

 

 

演劇ドラフトグランプリ 感想

配信で演劇ドラフトグランプリを観ました。

 

発表された時から楽しみにしていたイベント。実力派の役者と演出家の夢の共演。そして、推しである染谷さんがどんな人を選び、物語を作るのか、頭の中を知れるようでワクワクしていました。

リアタイは間に合わず、会社を退勤してふとTwitterをみたら染谷さんのつぶやきで結果を知ってしまい…笑 若干先入観のある状態でみてしまいましたが、全劇団の感想です。

 

IDCheckers 「キセキの男たち」

その名の通り、童顔というか若さを感じさせるイメージの人が多い人選。それが題材である高校野球と上手くはまっていた。円形のステージも球場と結びつく。

冒頭の韻を踏んだ言葉遊びのシーンでグッと掴まれた。そして球児たちの熱さ。毎年高校野球を楽しみにしているので、自然と感情移入してしまう。奇跡というと、ドラマROOKIESそして主題歌のGReeeeNのキセキを思い出してしまう世代なのもある。奇跡と高校野球ってわりと想像しやすいテーマだけど、ほんのり感じる鬱屈さが効いてて面白かった。運命から逃げ出して、立ち向かうことが奇跡。トップバッターにふさわしい、心熱くなる良い作品でした。

てっきり荒牧くん中心で行くのかと思いきや、定本くんがメインで裏切られた。定本くん、好演。サクセス荘のイメージが強くてクレバーで淡々とした印象だったけど、熱いお芝居も魅力的。女房役の赤澤くんもバカ正直で真っ直ぐなところがとてもかわいかった。荒牧くんはなんでも器用にこなすけど、凄みを感じさせる芝居が上手くて、ピリッとしたスパイスになっていた。

審査員の「主人公が誰かを明確にする」という指摘は、マンガに精通する人だからの視点で面白かった。最後の挨拶で「武道館の砂を持って帰ります!」と銀テープを回収するチームがかわいかったです。中屋敷さん悔しそうだったな〜 中屋敷作品好きなので、リベンジ待ってます。

 

 

劇団打「林檎」

「難しい〜〜」が正直な感想。一度見ただけでは理解できなかった。20分という短い時間だからこそ、なんの話かが早めにわかるほうがストレスなく見れるかなあと思ったり。(個人的に、抽象的な話やあいまいに進んでいく話があまり得意ではないので… これは好みだと思います。)
「誘拐されています!」と、なにが始まるんだ、と強烈に引き込まれる。観客に問いかけて、自分ごとにしてい演出は新しくて面白かった。入れ替わりの演出もすっかり騙されたし、殺陣もダイナミックで見応えあった。

人選を見た時に佐藤流司名脇役、という印象が強くて。佐藤くん、あまりにも華とカリスマ性を持ち合わせていて、センター以外で使うのが難しいそうだなあ、と勝手に思っていた。でも、みんなに見せ場があって、でも佐藤くんのカリスマ性にスポットが当たる瞬間もあって、調和がとれていたように思う。

2時間かけてじっくりみたい作品。

 

超MIX「Luda リューダ」

人選を見た時から「これはダンスとアクロバットするぞ!!」と思っていたけど、やっぱり! 動き特化で見ていてとても楽しかった。ダンスのためのライティング、メイク。そして動く度にひらひらと揺れる衣装が美しい。役者の持ち味の引き出し方が上手い。

寺山さんはコメディの印象しかなかったので、こんなに動けてシリアスな演技もできるんだ!!と驚きました。(失礼) 本田くんのスタイリッシュなダンスとアクロバットが好きなので堪能しました。二の腕を出した衣装ズルい。

虹、というテーマの打ち出しが弱い印象。だけど、虹からどう連想したらこれに行き着くのか不思議。演出家さんの頭の中を見てみたい。劇団打もそうだけど、20分の短時間の演劇をつくるにあたって「人間」という大きいテーマを扱うのはスケールが大きすぎて難しそうだと思ってしまう。それに挑戦して、仕上げることができるから売れっ子の演出家になるのだろうか。

演出の植木豪さん、ビジュアル若い!!と思ったらダンサーさんなんですね。人前に立って魅せることに慣れた人だなあと思いました。ヒプステは未履修なんですが興味出てきたので一度見てみたい。

 

劇団ズッ友 「天を推し歩く」

我が推し染谷さんが座長!贔屓目無しに優勝でした。素晴らしかった。前の二組がわりと抽象的でシリアスな世界観だったので、テーマの地図から連想されやすく、明るくキャッチーな世界観が観客の心をほぐしていたように思う。
唐橋さん、個人的に全俳優のMVP。アウトローだけど真っ直ぐで面白い元気なおじさん、こんなのみんな好きになってしまう。唐橋さん、セリフのテンポと抑揚のつけ方が上手くて、グッと引き込まれる。息子役の野口くんにもMVPをあげたい!エーステの椋役を見た時に、平均点が高くて器用な役者さんだなあと思っていた。勘当を告げられるシーン、何度見ても涙が込み上げてくる。良い親子だった。染谷さん、松井くんの顔が良い幕府の方々もチャーミングで好きになっちゃう。高橋至時転生シーンは爆笑でした。とてもいい笑顔。メガネと素顔を見れて二度美味しい。

間宮林蔵含め、多くの人が尽力して作られた日本地図がステージを覆い尽くす瞬間がとても美しかった。伊能忠敬が嬉しそうに天を見上げるその横顔があまりに穏やかで嬉しそうで、じんわり温かさが胸に広がる。シンプルに「良い作品を見た」と思える、最後に相応しい作品だった。演出の松崎さん、エーステでもそうだけど、多幸感が広がる温かい作品を作るのが上手。

 

地図のテーマから「唐橋さんを伊能忠敬に」と演出家の松崎さんに進言したのが染谷さんだと知って驚いた。常日頃染谷さんの発想力には驚かされているけれど、核となる概念が染谷さん発信だったとは。プレイヤーである染谷さんも好きだけど、今後は演出家、創造する染谷さんも見てみたい。

結果発表のとき、「やった!やった!」とぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ染谷さんがとってもかわかったです。あんなに無邪気に喜ぶなんて、本当に嬉しかったんだろうな。知らない一面を見れて嬉しかった。

 

終わりに

とっても面白い企画でした。荒牧プロデューサーの功績は大きい。荒牧くんのような、人気実力ともにトップの俳優が、演劇界を盛り上げようと働きかけるのは意味があることだと思う。出演者がしきりに荒牧くんに賞賛を送っていて、彼の人徳の高さがうかがえた。

演劇って奥深いですね。役者、演出家、観客、それぞれ「演劇」の認識が違うから、難しくもあり面白いなあと改めて感じました。

次の開催も楽しみ!夢の共演をこれからたくさん見てみたい。

 

 

 

MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~SPRING 2022~ 感想

MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~SPRING 2022~、配信観ました。

 

 

 

ガチガチの演劇を観た!!という満足感。実力派の役者が揃い踏みで、良質な演劇でした。エーステ、友達に布教されたタイミングで日テレプラスで放送があるという運命的な流れがあったので、シリーズは全部観ていて。どの組も好きだけど、春組の家族の絆が見えるところにきゅんと来る。そして推しの染谷さんが参戦、ということで楽しみにしてました。

 

卯木千景 

気さくに見えて、飄々と立ち振る舞い、真意がわからない役が、染谷さん本人のパーソナリティとも合っていて、ハマり役だと思いました。
圧倒的演技力。空間を支配する力に惚れ惚れ。エーステは劇中歌がいいなあと思うけど、染谷さんは芝居で勝負する、という演出家の熱意が伝わってきた。
組織にいた頃のエイプリル、復讐に燃える卯木千景、春組の家族の一員になった卯木千景、3時間の間に感情がジェットコースターのように変わるのに、その全てを繊細に感じ取れた。密と対峙するシーンや、一幕最後の不敵な笑みは背筋が凍るくらいに怖い。だけど、だんだん絆されていって、「頭よりも先に体が春組を家族と認めちゃったのかなあ」と素直な気持ちを吐露する時は、かわいくて。推し、というのもあるけど、ひたすら目で追ってしまう。

 

植田くんとの対峙シーンは、実力者同士の本気のぶつかりあいで痺れた。贅沢。下手に歌わず、セリフで殴り合う潔さに拍手。

 

エメラルドのペテン師、とっても良かった!胡散臭さ、チャーミングさ、妖しさ、身軽さ。染谷さんの良さ全部盛りで大満足でした。ダンスどちらかいうと苦手だと見受けられるのですが、頑張って踊っててかわいかった…! 

 

今作はシリアスなシーンが多かったけど、今後は自由に動けると思うと、アドリブに期待!シトロンと一緒に場をめちゃめちゃにしてほしい~!

 

碓氷真澄 

高橋真澄、とっっっても良かった!牧島真澄という高すぎるハードル。プレッシャーもあっただろうけれど、ピュアで愛らしい真澄に仕上がっていた。牧島真澄よりも末っ子感が強くて、今回のストーリーに合ってる。高音が綺麗に出る素敵な歌声。ダンスもクセがなくて軽やか。劇中劇、南の魔法使いのソロ、セリフも歌も伸びやかで美しくて何度も見た。一幕ラスト「俺の初恋が終わってしまうかもって怖かった。でも何度でも監督に恋をする」と告白するシーン、キュンとして大好き。初見のここで掴まれた。

 

佐久間咲也

春組の精神的支柱。今作は咲也の懐の深さに助けられていた。母なのか?マリアなのか?春組の、というか劇団の誰よりも大人。エーステの真ん中が似合う。

 

皆木綴

ソロ曲それでいいのか…!? 急にはじまるスリラーにめちゃめちゃ笑わせてもらいました。前川くん、実はすごく実力派。ダンスする時の表情が誰よりも豊かで、ついつい目で追ってしまう。

 

茅ヶ崎

今回はサポート役。だけど劇中劇の存在感、華に圧倒される。カーテンコールになると急にゆるふわでかわいい。

 

シトロン

頭の回転が早くて、舞台上のバランスを取れる人が、飛び道具のような役やったら面白いに決まってるでしょ…!!! 舞台の空気を緩めることができる貴重な存在。早く千景とアドリブ合戦して、綴を困らせて欲しい。

 

 

冬組

春組とはまた違うけど、でも冬組も家族なんだなあとほっこり。穏やかな優しさに包まれていていいチーム。真澄の奪還、大人の冬組の力がなきゃできないよなあ。

樽枝にはめちゃめちゃ笑わせていただきました… アドリブ?であそこまで成立させられるのがすごい。ベテランたちのお遊び。

 

 

エーステ、配信で1週間も見れるオタクに優しいシステムだったので、1週間ずっと楽しませてもらいました。今後もゆるっと追いかけたい。染谷千景と藤田左京が並ぶ公演があったら… それはガチになろうかな…笑

 

 

 

 

 

 

 

 

さぐぱん1st Live 感想

さぐぱん 1st Liveに行ってきました。

 

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さぐぱん、というか牧島くんがどんどん気になっている。最初は刀ミュの大倶利伽羅を見てお芝居も歌も上手いなあと好きになり、ソロ曲がボカロぽくてかっこよくて好みで、そこから友達にエーステを布教され、そこからズブズブと沼にハマってしまった。アルバム「さぐわん」の収録曲もヘビロテするくらいに好きで、「一度生で歌を聞いてみたい!」「役じゃない牧島くんのステージを見てみたい」という思いが抑えきれず… 無事にチケットを手に入れて行ってきたのでした。

 

一人参戦かつ新規オタクなので、現場の雰囲気がわからず不安もあり… だけど、みんなお行儀良くて治安の良い現場で居心地良かったです。ジャニーズとはまた違うオタクがいて、勝手に異文化交流のようで楽しかった。

 

ライブ、本当に素敵でした。シンプルに歌が上手い。バンドに負けないくらいの声量。感情が乗ってるけど、ブレない力強い歌声が心地よくて圧倒された。気怠げな雰囲気の中に滲み出るワクワク感。時折噛みしめめるように笑みがこぼれるのが、とてもかわいい。
選曲が刺さる。オリジナル曲ももちろん好きだけど、カバー曲のセンスが良すぎませんか!?個人的にボカロの「からくりピエロ」が大好きなので、イントロを聞いた瞬間震えました。ここは平成か!?と混乱してしまうほど、刺さる。普段年上を好きになることが多いので、同年代なんだなあ、生きてきた時代が一緒なんだなあ、と感じる感覚が面白かった。「ひとりぼっちじゃない」「正体」始めて聞いた曲だけど大好きになりました。ヘビロテしてます。アンコールの曲は「flower」。「住む世界の違うあなたを好きになってしまった」で終わるコンサート。オタクの気持ち代弁してるような、小説を読み切ったみたいに美しくて切ない終わり方でした。

 

自分の魅せ方が上手いし、わかってますね。ブランディング上手。切なくて、退廃的で、妖しい世界観が、本人にも声質にも合っている。牧島くん、不思議な魅力がある人。無邪気さとかっこよさと色気と面白さと真面目さのバランスが絶妙。自分の世界観を確立してて、才能とセンスが溢れているカリスマ的存在でもあり、でもスキがあって人間味もある。応援したくなる。牧島くんの色気はどこから来てるんですかね。同年代と比べても独特。

 

曲中の雰囲気とは一転、トークはゆるゆる。「カフェインとりすぎてテンションおかしい」って笑うのがかわいい。客席は声を出せないので、トークがうまくつながらず会場がシーンとなるところがあるんだけど、「こういうシーンとした空気嫌いじゃない」ってニヤニヤしてて、「この人…変なんだな…」って思いました。かわいいねえ、って見守りムードになる客席も込みで面白かった。

 

これからライブもやってほしいし、ミュージカルもどんどん出て欲しい。個人的に加藤和樹のような路線が似合うなあと思ってます。報われない色気のある役。

(あとは刀ミュ伊達双騎のチケットがご用意されれば、何も文句は言いません…)

 

弾丸の東京遠征だったけど、大満足でした。もっと応援したくなりました。